大学のゼミ選考は何を見ているの?ゼミの選考基準について詳しく解説

大学のゼミ選考は何を見ているの?ゼミの選考基準や気になる疑問について解説

学生
学生

ゼミに入るには書類審査とか面接とかを通らないといけないけど,ゼミの選考ではどういうところを見ているの?🤔

ゼミ選択の際には必ずと言っていいほど,

学生
学生

受かるかな?😟
落ちたらどうしよう…😟

と心配になりますよね。
しかも,「なぜ受かったか/なぜ落とされてしまったか」は最後まで分かりません…

この記事では,

  • ゼミ選考は学生に関する情報が少ない中で行われていること
  • ゼミ選考で見られるポイント
  • ゼミ選考の際に志望理由や面接の受け答え判断材料にしていること

について伝えていきます。

この記事の内容は,実際に大学でゼミを担当していて,ゼミの選考も行っている現役大学教員の経験を基に書いています。

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この記事を読んでもらえれば,ゼミの主な選考基準を知ることができます👍
選考基準が分かれば,それに対応した対策も取ることができますね!
対策については近いうちに記事にしますので少々お待ちください🙏

5分ちょっとあれば読めると思いますので,ぜひ最後まで読んでみてください。

ちなみに,そもそもゼミに入るべきかどうか,どのゼミを選んだらいいのかについては,それぞれこちら⬇の記事をご覧ください。

1.ゼミ選考のパターン

ゼミの選考方法は基本的に2パターンです。それは,

  1. 面接
  2. 書類選考

です。
どちらが多いかと言えば,個人的な感覚では面接の方が多いです。
その理由として考えられることは,何よりも,

とべお
とべお

志望理由とかの書類審査のものだけだと,圧倒的に情報が足りないからだね。

だと思います。
この点は次のところで詳しく書きますが,その学生のキャラクターや考え方など,面接をして得られる情報が欲しいからです。

面接を行う場合についてもう少し詳しく言えば,

  • 教員のみで行うケース
  • ゼミ生も参加するケース

があります。
私が学生の時にはゼミ生も参加していましたが,今の大学では教員のみで実施しています。
どちらが良いとか,そういうことはないと思います。
知り合いの教員は,「自分が取りたい学生数名を指定して,それ以外の学生の採用枠についてはゼミ生に任せている」と言っていました。
色々なやり方がありますね🤔

参考:ゼミ生が参加するのはなぜ?
学生
学生

たかが1学年違いの人に合格/不合格の判定をされるなんてなんか納得がいかない…

こういう声も聞くことがあります。
たしかにその気持ちは分かりますが,いい経験になるんですよ。
特に,面接をするゼミ生にとっては,就活の際に相手からどう見えると印象が良いのか,どういうことは印象を悪くするのか,こういったことが実感できます。
私も本当はゼミ生を参加させたいと思っているので,今度実験的にやってみようかと思っています。

次に,書類選考の場合にも,

  • 学部で統一されたもののみが必要なケース
  • 別途提出が必要なケース

があります。
別途提出が必要なケースは,やはり,統一されたものだけでは情報が足りないと感じているからこそ要求していると思います。
私が受けたゼミでは,そのゼミ独自の課題が課されていました。
統一のもののみの場合,応募する際の準備は少しラクになるかもしれませんが,そこで差を付けるのは逆に難しいのでは,,,なんて思ってしまいますね。

2.ゼミの選考基準についての「大前提」

ゼミの選考についてまず知っておいて欲しいことは,多くの学生がいることもあって,

学生に関する情報は圧倒的に少ない(足りない)

ということです。
例外として,自分の基礎ゼミにいる学生であればかなり多くの情報を持っていることになります。
1年次の科目担当を担当していればその科目の成績などの情報を持っていることはありますが,それでもやはり情報不足は間違いありません。

面接をすると言っても,その時間はせいぜい10分程度でしょうから,それで分かることは本当に少ないです。

ということは,

  • 見られるものは限られてくる。
  • 見られるもの1つあたりの重要度は大きくなってくる。

ということですね。
となれば,意外と対策は立てやすいとも言えるかもしれませんね👍
(対策については別記事にします。)

繰り返しですが,教員が持っている学生の情報が少ないという事実は覚えておいてください。
これに関連して大事なことを1つお伝えしておくと,

少ない(足りない)情報で判断されているんだから,落ちても気にしなくていい。

ということです。
特に,単位も取れているうえで受けた人気ゼミなどでは,もし落ちてしまっても気にしなくてOKです👍

3.見られるポイント①:その時点までの成績

それでは具体的に見られるポイントの解説に行きましょう!
まずは,ズバリ「成績」です。

ハイ,当たり前ではありますね。
なんだかんだこれが一番ではないでしょうか。
ゼミが2年次からなら1年前期の成績,ゼミが3年次からなら2年前期までの成績です。

成績を見る理由としては,

  • 学生の取り組みの客観的な成果だから。
  • そこからゼミの取組(やる気,真面目にやるか,など)を推測するから。
  • 他に情報が少ないから。

といった感じです。

学生
学生

やっぱり,,,結局成績なの?

と思うかもしれませんが,

とべお
とべお

そうだね,やっぱり,,,結局成績だね。

となります。
成績を見ないというゼミももちろんありますが,,,多くはないです。

ちなみに,この成績ですが,

  • SやAが取れているかといったことよりも「ちゃんと単位が取れているか」が大事。
  • 成績の良い学生が目立つというより,悪い人が目立つ。

という特徴があると思っています。
ちゃんと単位が取れていればあまり心配はしなくてOKです👍

4.見られるポイント②:面接の受け答え,志望理由等

成績と並んで見られるポイント,それは面接の受け答えや志望理由の文章などです。
こちらも当然のものですよね💦
繰り返しですが,学生に関する情報が少ないからこそ,面接で得られる情報は貴重なんです。

学生
学生

やっぱりそうだよね。
具体的にどういうものを見ているの?🤔

とべお
とべお

そうだね,いろんなものがあるけど,ざっくり言えば「キャラ」かな。

「キャラ」と言っても漠然としているので,少し細かく言うなら,たとえば,

  • 真面目に取り組んでくれそうかな?🤔
  • グループでの活動に問題はなさそうかな?🤔
  • 他の学生と違う特徴がありそうかな?🤔

みたいな感じです。
3番目がちょっと分かりづらいかもしれませんが,ゼミもやっぱり「色んなキャラ」がいて欲しいんですよ。
よく言われる言葉でいうなら,「多様性」ってやつです。
多様性があった方が面白いですし,役割が分かれる方がゼミの運営もスムーズにいくと思います。

参考:キャラの多様性

知り合いの教員は,

知り合いの教員
知り合いの教員

「みんなの意見を聞いて調整することができます!」って答える学生が多すぎる。
全員が調整役をやってたら何も決まらないでしょ?

とよく言います。
これはその通りで,面接に参加しているゼミ生も就活に向けて「ハッ!」と気付くそうですよ!
これは本当に良い経験です。

学生
学生

ところで,成績との関係はどうなの?🤔

とべお
とべお

これはゼミの「人気」とか「応募人数」によってちょっと変わるかな。

あまり人気のないゼミ(私のゼミも人気がありませんが(笑))では,ある程度の成績があれば(=単位がちゃんと取れていれば),面接などで多少失敗してもあまり問題はありません。
もちろん,応募者数が定員を下回っていても落ちてしまうことはありますが,単位がちゃんと取れていれば基本大丈夫です。

人気ゼミの場合にはちょっと様子が違っていて,ある程度の成績や単位は「スタート地点に立つ条件」に近いです。
そうなると,その上で,面接の受け答えなどで合格者を選ぶことが多くなります。

※もちろん,多少の成績の差を面接でひっくり返すことも可能ではありますし,そういうことも実際に起こりますが,スタート時点で差があることには変わりがありません。

5.その他選考の際に考えること/行うこと

ここまで解説してきたように,基本は成績と面接/書類選考になります。
ただ,何度も書いてきましたが,基本的に情報不足です。

そこで,次のようなことをすることがあります。

  • 自分の基礎ゼミの学生であれば普段の様子で判断する。
  • ということは,基礎ゼミの担当者に聞くと色々知ることができる。
  • オープンゼミや研究室訪問に来ていればその様子を見る。

基礎ゼミの学生だったりすれば,教員はその学生の様子を知っているわけです。
これは学生にとっては基本的に有利なことで,悪い印象を持たれていなければ有利に働くと思っています。

自分の基礎ゼミでなくても,その学生の基礎ゼミの先生に聞けば分かることもあります。

とべお
とべお

先生のところの◯◯さんという学生,基礎ゼミでの様子はどうですか?

こんな感じです。
私も他の教員に聞いたことがありますし,聞かれたこともあります。
(どちらも複数回)

ただ,すべての学生について聞くことはなくて,基本的には,

  • 3次募集,4次募集や面接の受け答えなどで気になることがあったとき。
  • たまたま雑談する機会などがあってついでに聞くとき。

くらいです。
特に,気になることがあったとき,合格にするかどうか悩んだときが多いです。
このときは合否のボーダーライン上にいることが多いので,基礎ゼミの先生から良い印象の回答が出てくれば合格,そうでなければ残念ながら,,,となることが多いです。

自分が入りたいゼミの教員のゼミでなくても,基礎ゼミなどの少人数の演習科目は特にしっかりやっておくのが良いです。

まとめ

以上,ゼミの選考基準について解説してきました。
簡単にまとめておきましょう。

  • ゼミの選考では,教員は基本的に「情報不足」。
    →ということは,1つの情報の影響が大きい
  • 選考基準の大きなポイントは「成績」
  • もう1つのポイントは「面接の受け答え」や「書類」
  • 基礎ゼミの担当者にゼミでの様子を聞いたりもする

まずはしっかり単位を取っておくこと,これが当たり前ですが大事ですね。

これらを踏まえて具体的な対策はどうすればいいのかについては別記事にしますので少々お待ちください。

また,

学生
学生

オープンゼミとか研究室訪問は行った方がいいの?🤔
男女比が偏っている場合,少ないほうは有利になるの?🤔

などの気になるポイントについてはこちら⬇の記事も参考にしてください。


それでは最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(_ _)m

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その他,適宜追加します。

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