大学の単位を落とさないための,講義内容を修得するための「復習」のやり方

大学の単位を落とさないための,講義内容を修得するための「復習」のやり方

学生
学生

色んな講義を受けているけど,どうやって復習をしたらいいか分からないよ😥

1回の講義で扱う量が多くて覚えきれないよ😥

大学の講義について,「どうやって勉強(今回は復習)したらいいか分からない」という悩みを持っている人も多いと思います。
教員によってやり方がバラバラであったりして,高校までの勉強とは違うことも多くて戸惑うかもしれません。

そこでこの記事では,大学の講義について,おすすめの復習のやり方を解説していきたいと思います。
※ゼミなどの演習形式は基本的に当てはまりませんので,あくまでも「講義」の復習のやり方だと思ってください。

講義形式と演習形式の予習・復習については,こちら⬇の記事もご覧ください。

この記事では次の2つの内容について解説していきます。

  • おすすめする復習のやり方
  • おすすめしない復習のやり方

この記事の内容は,現役大学教員として実際に講義を行っている経験に基づいて書いています。

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この記事を読んでもらえれば,大学の講義の効率的な復習の方法が分かりますし,講義の勉強が効率的にできるようになります。

多くの学生は「単位が取れるかどうか」を気にすると思いますが,この記事で紹介する方法で復習をしていけば,単位を取ることよりも大切な「講義の内容をしっかり身につけること」もできるはずです😄
(もちろん,単位を取ることにも貢献します!)

ぜひ最後まで読んでみてください😄

1.大学の講義でも復習が大事

復習のやり方を説明する前に,前提として大学の講義でも復習が大事なことをお伝えしておきます。

詳しくはこちら⬇の記事ご覧いただきたいのですが,各回の講義では30分~1時間程度の復習をするのが理想的です。
(※ゼミなどの演習形式の場合は事情が異なります。)

しかし,

学生
学生

復習が大事なことは分かったけど,具体的にどうやったらいいの?🤔

と思う人も多いでしょう。
その理由はいくつか考えらえますが,たとえば,

  • 高校までのように,分かりやすいものがない。
    ・単語や公式のように,「これを覚える」というものがない。
    ・例題からの「練習問題」などがなかったりする。
    ・ほとんど板書をしないことも多い。
  • 大学では,
    ・単語や公式よりも「考え方」や「論理構造」が大事。
     →しかし,こうしたものは「分かりづらい,見えづらい」。
    ・そもそも「教科書」がないことも多い(レジュメ等の配布資料)。
    ・練習問題や演習問題が用意されていないことも多い。

といったものが「何をやったらいいか分からない」と思わせてしまう原因だと思います。

高校までは,教科書で単語が太字になっていたり,教員が赤で板書をしたりと「ここが大事だよ」というのが分かりやすかったはずです。
大学では,こういう「手取り足取りの分かりやすさ」が無くなります😅

2.おすすめの復習方法

学生
学生

それで具体的にはどうやって復習をしたらいいの?🤔

とべお
とべお

それは,その回の講義内容を友達に15分~30分程度で説明(レクチャー)することだね!

個人的にはこれが一番いい復習方法だと思っています。
イメージ的には,「講義をやむなく休んでしまった友達に,その日の内容を説明してフォローしてあげる」みたいな感じです。

この復習方法の良いところは何と言っても,

自分が理解できているかどうか,どこが理解できていないかがすぐに分かること。

です。
この復習方法をしっかりできるようにするために必要なことを書いてみます。

  • 90分の内容を15分~30分程度にまとめる必要がある。
    →大事なポイントとそうでないところを区別できないといけない。
  • 友達に内容を理解してもらう必要がある。
    →資料の言葉そのままではダメで,自分の言葉で伝える必要がある。
    →自分の言葉で説明するには,自分が内容を理解していないといけない。

もし,これらのことができていないと,上手く友達に説明できません。
上手く説明できないところは自分が分かっていないところだということになります。
たとえば,

  • コンパクトにまとめられない。
    →大事なところとそうでないところが区別できてない。
  • うまく説明できないところがある。
    →その部分を自分が理解できていない。

ということです。
さらに,自分の言葉で人に説明するということは,何かを分かりやすく人に伝えるための訓練にもなります。

上手く説明できなかったところを中心に改めて勉強したり,教員に質問したりすることで,しっかりと身に付いてくるはずです。

人に教えることで自分も勉強になる。

まさにこれですね👍

欠席した友達がいなければ,同じ講義に出席している友達と分担して講義の内容を改めて説明し合っても良いですし,
あるいは,自分一人で「誰かに説明するテイ」で言葉に出してみるのもいいでしょう。

また,ここで説明した方法が絶対だ!と言うつもりはありません。
図書館で同じ内容の本に目を通してみると,同じテーマを違う方法で説明していたりします。
あるいは,その本に練習問題が付いていたりすればそれを解いてみる,といった方法もありますね。

3.おすすめしない復習方法

学生
学生

じゃあ逆にやめておいた方がいい復習のやり方ってあるの?🤔

とべお
とべお

そうだね,基本的に「暗記」の類はほとんど無意味だからやめた方がいいね。

いわゆる「暗記」という意味での「覚える」といったものは,高校までの勉強,あるいは受験勉強などで最もスタンダードなものだったと思います。

「センター試験」から「共通テスト」への移行の中で,「知識を活用する」とか「考えさせる問題」という方向に変わりつつある部分もありますが,基本的には「覚える」ことが中心になっていると思います。

この「暗記」というものは,実際のところほとんど意味がないです。
もちろん,「持ち込み不可」の試験などでは,本当に基本的な用語などは覚える必要があるかもしれませんが,持ち込み可の試験の場合には必要ありません。
(そもそも,暗記を要求する問題を大学の講義の試験問題として課す意味が分かりません。本当に基本的なものなど,知らなければ話にならないものなどではあり得るかもしれませんが,問題を作った人の感覚を疑いたくなります…)

余談:クイズ番組をどう見る?

テレビでは色々な「クイズ番組」が放送されています。
「こんなことを知っているなんてすごい!」と思うかもしれませんが,私は「知っていること」,「暗記していること」に「一体どれほどの意味があるの?」といつも疑問に思います。
たしかにものすごいマニアックなことを覚えているのは「スゴイ事」なんですが,こういうものが堂々と放送されていることが「詰込み型」に囚われている悪しき習慣だと思っています。
(その場で考えさせるクイズなどは良いことだと思いますが。)

学生
学生

他にもおすすめしない復習方法はあるの?🤔

とべお
とべお

そうだね,友達のメモを写させてもらうとか,講義を録画・録音したものを聞く,とかかな。

友達のメモやノートというのは,本人が見やすいように書いた・まとめたもので,他人から見て分かりやすいかどうかは全く別問題です。
(おすすめのところで書いたように,ちゃんとした説明とセットで解説してもらうならOKです。)

それから,録画や録音というのは便利で真面目な行動に見えるかもしれませんが,講義の中でその内容をしっかり理解しようとする姿勢の方が大事だと思います。
「後で動画で確認できるし,まぁいっか」みたいな思考は,時間がもったいないですし,講義の中で相手の説明を理解しようと訓練する方がずっと良いです。
(オンライン教材を否定するものではありませんが,対面で参加したならばできるだけその中での理解に努めるべきだと思います。)

まとめ

以上,大学の講義の復習方法について解説してきました。
この記事の内容を簡単にまとめておきましょう。

  • 大学の講義は,各回30分~1時間程度の復習をするのが良い。
  • おすすめの復習方法は,15分~30分程度で講義の内容を友達に説明すること。
  • おすすめしない復習方法は,「暗記」すること。

大学での勉強は,高校までの勉強の仕方と違うところも多くて最初は戸惑うかもしれません。
でも慣れてくると,「暗記」を中心とした高校までの勉強に比べて「逆に分かりやすい」とか「楽しい」と思えてくるのではないでしょうか(思えてきて欲しいという私の願望でもあります)。

今回紹介した「コンパクトに自分の言葉で相手に説明する」というのは,勉強に限らずあらゆるところで役に立つ力だと思いますので,ぜひ大学生のうちから練習して欲しいと思います。
もちろん,単位や成績,GPAなどにもいい影響があります👍

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました😄

解説して欲しいことなどがあれば是非コメントをお願いいたしますm(_ _)m

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その他適宜追加します。

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