「希望するゼミに入りたいんだけど,ゼミ選考があって…どんな対策をしたらいいの?🤔」
ゼミに入るなら,誰もが第1希望のゼミに入りたいですよね。
しかし,実際には応募者が多くて希望のゼミに入れなかったり,定員未満でも残念ながら入れなかったり,ということが起こります。
そこでこの記事では,ゼミ選考の対策として知っておく(やっておく)とよいことを解説していきます。
ちなみに,ゼミの選考対策は「ゼミ選考で何が見られるか?」が分かれば自然と分かってくるものです。
できればこちら⬇の記事も読んでいただけると,もっと分かりやすくなると思います。
この記事の主な内容は,このように⬇なっています。
- 大前提として,選考をする教員の持つ学生の情報は不足している。
- 事前にできるゼミ選考対策は?
- ゼミ面接(書類選考の場合も一部当てはまります)で気をつけることは?
この記事の内容は,実際に現役大学教員としてゼミ面接もしている私の経験を基に書いています。
この記事を読んでもらえれば,ゼミ選考の対策として主にどのようなことをしておけばいいのかが分かります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
0.ゼミ選考対策を考えるために知っておくべき大前提
まず,ゼミ選考の対策を考える前に知っておいて欲しいことがあります。
それは,
教員は申込をしてきた学生に関して,ほとんど情報を持っていない
ということです。
この点についてもこちら⬇の記事で詳しく解説しています。
面接をするといっても,1人当たりではせいぜい10分くらいでしょうから,この短時間で分かることは限られてしまいます。
情報の量が少ない場合,1つ当たりの情報の持つインパクトは大きくなります(関心のある人は「確率」と「蓋然性」について調べてみてください😊)。
ということは,ゼミ選考の対策で一番大事なことは,
教員に,自分という学生に対してプラスの印象を持つような情報を与える
ということになります。
以下では,ゼミ選考に向けて事前にできることと,面接の時など当日に意識する対策とに分けて,これらを具体的に見ていくことにしましょう👍
1.事前にできるゼミ選考の対策
まずは,ゼミの面接などの前に,事前にできる(やっておくべき)対策を5つ紹介します。
それは,
- 授業で顔を覚えてもらう。
- 授業後などに質問をする。
- 研究室訪問をする。
- オープンゼミに行く。
- 基礎ゼミなどの少人数の演習科目にしっかり取り組んでおく。
です。
①と②は,ゼミ選択をする年次までにその教員の科目が開講されている(=たとえば,3年次からゼミに所属する大学の場合のゼミ選考は2年次なので,1年次か2年次に履修できる科目を担当している教員であること)が条件になります。
この条件に当てはまらない場合には,③以降の対策をしていきましょう!
①授業で顔を覚えてもらう
顔くらいは分かるんじゃない?🤔
いや,逆に顔なんて覚えてないんじゃない?🤔
大学の講義というのは履修者が多いので,教員が学生の顔を覚えていることは多くありません。
でも,1人も覚えていないかといえばそうではありません。
何人かはちゃんと覚えているし,そこまでではなくても「あ,見たことあるな」くらいでは覚えている学生もいるんだよ。
どういう学生の顔は覚えているの?🤔
ハイ!この質問に対する答えが①の対策にもなるのですが,覚えている学生の多くは,
毎回,前の方で授業を聞いている学生だね。
これです。
教室の後ろの方に座る学生が多くて,前の方に座る学生は少ないです。
そして,いつも前の方に座っている学生は自然と覚えます。
さらに,
前の方に座っている学生の方がちゃんと講義を聞いている,真面目な傾向があるよなぁ。
と考えることが多いので,「いい印象を持ったうえで顔を覚える」ことになります。
席は前の方に座る方が良い理由については別途記事にします。
私の兄は倍率3倍くらいだったゼミを受けたのですが,その様子を当時高校生だった私に教えてくれました。
面接に行ったら,教員が,
お,君いつも一番前で授業聞いてるよね。いいよ,合格!
と言われてゼミ選考に通ったそうです😂
「冗談だろ(笑)」と思うかもしれませんが,本当です(笑)
それを聞いていた私は,授業では前の方に座って,授業後にちょくちょく質問に行くようにしていました。
私の受けたゼミはあまり人気の高いゼミではありませんでしたが,とりあえず問題なく通りました。
②授業後などに質問をする
じゃあ,質問をするのも顔を覚えてもらうため?🤔
そうだね。
ちゃんと授業を聞いていて,積極的に質問に来る学生って印象を持たれれば,かなり有利になるね👍
分からないことは積極的に質問したほうがいいということはもちろんですが,積極的な質問にはこういう効果もあります。
もちろん,無理やり質問を作り出す必要はありませんが,講義の中で分からないことは必ずあるはずなので,どんどん質問をしましょう!
1つだけ注意点があって,ただ「分かりません」とだけ聞くような質問の仕方はしない方がいいです。
自分で考えたうえでどこが分からないのかをはっきりと伝えるような質問,たとえば,
自分はこういう理解なんですが,それで問題ないでしょうか。
ちょっとここの解釈が違ってしまうような気がして…
ここまでは理解できたんですけど,この先のここが分からないんです…
といった質問をするように心がけましょう!
印象がかなり違います。
③研究室訪問をする,④オープンゼミに行く
研究室訪問やオープンゼミに行くと,やはり顔を覚えてもらえます。
ここでも,ゼミ紹介の内容などを全く見ないで行くとかえってマイナスのイメージになってしまうので,そこだけは注意する必要があります。
詳しくはこちら⬇の記事をご覧ください。
⑤基礎ゼミなどの少人数の演習科目にしっかり取り組んでおく
基礎ゼミなどの少人数の演習科目で教員が得られる学生の情報はかなり多いです。
そうすると,
◯◯先生,先生のところの基礎ゼミ生の□□さん,基礎ゼミではどういう感じですか?
と聞いて,選考の参考にしたりします。
もちろん,すべての学生でこれを行う人はほぼいないと思いますが,その学生を合格とするかどうかかというボーダー上にいる時などには聞くことがあります。
ここで,基礎ゼミの担当教員から推してもらえれば,大きな決め手になります。
それともう1つ,基礎ゼミの担当教員から希望するゼミの教員に,
□□さんという学生が先生のゼミを希望していて,可能であればお願いします。
といった話をしてもらうという方法もあるにはあります…
これ,実際に私も経験したことがあるのですが,,,
これはなかなかズルいですわ…(笑)
断りづらいもん…😅
このような対応をしてくれる教員は多くはないかもしれませんが,希望するゼミを伝えてアドバイスをもらいつつワンチャン,,,という考え方はあるかもしれませんね。
当然ですが,そこで推してもらうには基礎ゼミの教員に良い印象を持っておいてもらわなければなりませんから,基礎ゼミなどの少人数の演習科目には特にしっかり取り組んでおきましょう!
2.面接の際のゼミ選考対策
次に,ゼミの面接などの場で意識しておくと良い対策を2つ紹介します。
ゼミの面接に教員だけでなくゼミ生も参加している場合,ゼミ生の印象に影響するのはこの面接の時がほとんど全てになりますね。
それは,
- 印象に残るような話や体験を交えて受け答えをする。
- あまりダラダラと長く話さない。
です。
順番に説明していきます。
①印象に残るような話,体験を交えて受け答えをする
まず一番大切なのがこれです。
ゼミの面接の時間は短いうえに,何人もの学生の面接を行います。
ですから,「ありきたりな回答,みんながと同じような回答」をして,「その他大勢」として認識されてしまうと不利になります。
印象に残る=他の学生と違う,ということですし,大学教員というのは往々にして変わったことが好きです(完全に私の偏見ですが(笑))。
ただし,これも「悪い意味で印象に残る」ことをしてはダメですから,「あとで笑い話になるくらいがちょうどいい」と思ってください。
どのようなものが良いかは教員の性格にもよるので具体例を出すのは難しいですが,知り合いのゼミには,
このゼミに入るためにこの大学に来た!(笑)
といった学生がいます(笑)(三次募集で来たじゃねーか!とつっこまれてましたね(笑))
「夏休みに自転車で日本一周を使用と思って1週間かけて◯◯まで行って諦めました。」とか,こういうのを聞くと私だったら(あくまで私だったらですが(笑)),
お,面白い学生だな!
と思います。
②あまりダラダラと長く話さない
次のポイントは,受け答えは簡潔に,結論を先に伝えてから説明をするという話し方を意識することです。
大学教員の一番の仕事は論文を書くことですから,大学教員は基本的に論理的な思考+論理的な文章というものに慣れています。
ですから,ダラダラと話していると,
で,結局結論は何なのよ…先に行ってから説明してよ…
となることが多いです。
ある種の職業病でしょうか(笑)
基本的なフォーマットは,「◯◯です。理由は2つありまして~」みたいな感じが良いのではないでしょうか。
ゼミ面接の対策の補足:その他
面接時の気になる点について,2点ほど補足しておきましょう。
- 基本的に服装は私服でOK。
- 言葉遣いは変に気を使わず,丁寧な会話表現であればOK。
私が学生の頃に指導教授に聞いた話では,(聞いた当時の時点での)昔はゼミの面接もスーツが基本だったそうです。
ただ,今はほとんど私服でしょうし,それで問題ありません。
あえてスーツで行って印象に残す,なんて方法もあるかもしれませんね(笑)
言葉使いは,いわゆる「タメ口」のような極端に気になるような言葉使いをしなければ問題はありません。
それよりも,自分の考えをちゃんと答えられるようにする方が大事です。
まとめ
この記事では,ゼミ選考の対策を事前に準備できることと,面接の時の対策に分けて解説してきました。
簡単にまとめておきましょう。
- 事前にできること(=良い印象を持つような情報を与える)
・授業で前の方に座ったり,質問をしたりして顔を覚えてもらう。
・研究室訪問やオープンゼミに行く。
・少人数の演習科目には特にしっかり取り組んでおく。 - 面接の時の対策(=その場での印象を良くする)
・印象に残るような話,受け答えをする。
・ダラダラと長く話さず,論理的な回答を心掛ける。
このあたりを意識してもらえれば,ゼミ選考はかなり良い方向に向かうと思います。
それでもうまくいかないこともありますが,ゼミ選考に落ちたとしても気にする必要はありません。
少ない情報で判断されているわけですから,「まぁ,仕方ない」くらいに思うようにするのが良いと思います。
それでは最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(_ _)m