私の学部は女子の方が少ないんだけど,ゼミ選考では女子の方が受かりやすいとかはあるの?🤔
なんというか,「ものすごく重要ってわけではない」けど「意外と気になる」ようなこの疑問について考えてみましょう。
私も実際にこの質問を受けたことがあります(女子学生から受けた質問でした。)。
この記事では,次のような内容を詳しく解説していきます。
- ゼミの男女比は気にするのか?
- ゼミ選考で女子学生の方が合格しやすいのか?
- ゼミを選ぶ学生の立場で気にする必要があるのか?
この記事の内容は,実際に現役大学教員としてゼミ選考を実施して,ゼミの運営もしている経験を基に書いています。
ただし,あくまで私の個人的な見解であることにはご注意ください。
最初に結論を伝えておくと,「性別は基本的にゼミ選考に影響しません」。
この記事を読んでもらえればなぜそうなのか,例外はどういう場合かといったことを知ることができます。
ぜひ最後まで読んでみてください👍
0.生地の前提として知っておいてほしいこと
最初にこの記事の内容の注意点をお伝えしておきます。
それは,
- 経済学部(一般的に男子学生の方が多い)の状況を前提に解説していること。
- 大学教員は男性教員の方が多いが,女性教員でも基本的に差はないであろうこと。
- 事務的にクラスを編成する基礎ゼミ(プレゼミ)等はこの記事の対象外であること。
です。
まず①です。
私は経済学部の教員ですが,経済学部の場合は通常男子学生の方が女子学生より多いです。
ざっくりのイメージでは男子学生:女子学生=7:3くらいでしょうか🤔
ですので,
- 理系の学部はもっと男子学生の割合が高いだろうが,状況は分からない。
- 文学部のように女子学生の比率が他学部に比べて多い場合などの状況も分からない。
ということをご理解いただければと思いますm(_ _)m
それと②ですが,そもそも大学教員自体,男性教員の方が多いです。
そうすると,
女子学生を優先してるんじゃないか?
なんて思われることもあるかもしれません。
これは(絶対とは言えないのが残念なところですが),基本的にありません。
ですから,ほとんどの場合,教員の性別にも関係なく共通する話になるはずです。
③はそのままの意味で,選考がある専門ゼミだけを対象とした記事です。
1.ゼミの男女比に対する考え方
そもそも,ゼミの男女比は気にするの?🤔
ほとんど気にしないね。
ハイ,これが結論ではあります。
男子学生だけだとゼミの運営がしづらいとか,そういったことは基本的にありません。
ですから,ゼミの選考でも男女比を気にする必要はほとんどありません。
※あえて言えば,男女両方がいた方が異性の目を気にしてあまり「だらけ」なかったり,積極的に取り組む姿を見せようとする学生もたまにいるような気もしますが,全体として見ればほとんど影響はありません。
でもさっきから「ほとんど」とか「基本的に」って言ってるってことは,気にする場合もあるってことだよね?🤔
そうだね。
それはたとえば「女子学生が1人になってしまう場合」とかだね。
こういう場合,その学生のキャラクターにもよりますが,
「1人だとやりづらく感じる学生もいるかもしれないな。」
1人だとやりづらく感じる学生もいるかもしれないな。
と思います。
ゼミの運営上基本的に問題はありませんが,たとえばゼミ合宿をする場合に「女子学生は1人部屋」といった形になります。
そういう時には,「ちょっと寂しいかな」,「可哀想かな」と思うこともあります。
要するに,女子学生1人だけ,といった極端な場合以外はまったく気にしない,ということです。
※もちろん,性別にかかわらず平等に判断するならこうしたことも考えてはいけないのでしょうけれど,現実には配慮することがありますね。
実際に男女比は偏るの?
これはもう,普通に偏るね。
同じゼミでも年によって違うし,専門分野でも偏りやすい分野はある気がするよ。
たとえば「理論系」(ミクロ,マクロ,統計etc)は比較的女子学生が少ないような印象があります。
2.ゼミ選考では女子学生が有利なのか?
ここまでの記事を読んでもらえれば分かるとおり,「基本的に性別は関係ありません」。
多少考慮するとすれば,たとえば,
「10人定員のところに男子学生15人,女子学生2人が応募してきて,女子学生1人は合格,もう1人がボーダー上でどうしようか悩んでいる」
みたいな「かなりのレアケース」でしょうか。
こういう時は,
女子学生1人は可哀想かもしれないから,女子学生は2人合格にするべきかなぁ🤔
といった感じで多少配慮することはあり得ます。
(1人が明らかに不合格だったり,2人とも不合格の場合には検討の余地はありません。)
1つ注意点としてお伝えしておきたいのは,「ごく一部,たしかに女子学生を優先して取っている(取ろうとしている)教員がいることは否定できない」,ということです。
実際にこういうことをしている人もいると思います。
ただ,本当にごく一部(イメージとしては,学部に1人いるかどうかくらい)なので,多くの場合は関係ありません。
実際,当然ながら女子学生も普通にゼミ選考で落ちています。
以前私のゼミを3次募集だったか4次募集だったかで受けに来た女子学生がいました。
面接をしてみても特に問題はなさそうで,最初は,
なんでここまで決まらなかったんだろう?🤔
と思いましたが,おそらくは「成績」(取得単位数)だったんだろうと思います。
その学生の基礎ゼミを担当している先生にも聞いてみましたが,「あの学生が?」とやはり意外そうでした。
でも実際,女子学生の方が合格率が高いような気がするんだけど,本当に気のせいなの?🤔
こう思われるかもしれません。
私自身,これを否定するつもりはありません。
それならやっぱり女子学生の方が有利なんじゃないの?
これはあくまで個人的な見解(経験則)として聞いて欲しいのですが,
総じて(平均としてみれば)女子学生の方が真面目な傾向がある気がするんだよね。
もしかしたら実際そうではなく,見抜けていないのかもしれないですが,おそらく同意してくれる教員も多いと思います。
これもあくまで私の個人的な見解なのですが,イメージとして,
女子学生の方が平均としては真面目に取り組んで成績もよい傾向があるけ。男子学生の方がばらつきが大きくて,突出した学生もいる気がするなぁ。
と感じています。
あくまでイメージで,余談ではありますが…
3.ゼミ選びには影響するのか?
これもここまで読んでいただければ予想通りだとは思いますが,
全く気にする必要なし
です。
こちら⬇の記事で解説しているように,自分の行きたいゼミに行くだけでOKです👍
性別を考慮するのは,先ほど書いた女子学生2名の場合の例のような極端な場合くらいです。
こういうケースは多くないですし,そもそも自分でコントロールできないことです。
そんなものを気にするだけムダなので,自分の関心があるゼミを受けましょう!
シンプルですが,結局それだけです!
まとめ
以上,ゼミの選考で性別が考慮されることがあるかどうかについて解説してきました。
結論としては,
- 性別を考慮することはほとんどない。
- 女子学生が1人となるような場合には考慮することもある。
- ゼミ選択では気にする必要なし。
です。
自分の行きたいゼミを受けましょう!
それだけです👍
最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m